「カーテンの幅が10センチ足りなかった……」
そんな地味だけど日々のストレスになる問題、意外と多くの人が経験しています。せっかく買ったカーテンが窓を完全に覆ってくれず、外からの視線が気になったり、光が漏れたりすると、快適な空間も台無しですよね。
「買い直すのはもったいない」「ちょっと工夫で何とかならない？」という人のために、この記事ではカーテン幅が10センチ足りないときの解決策を紹介していきます。
カーテン幅が10センチ足りない問題の解決方法
なぜカーテン幅が足りなくなるのか、その原因と基本的な採寸のコツを解説。再発を防ぐための知識として押さえておきたいポイントも紹介します。
足りないカーテン幅が発生する原因とは
「なんで10センチも足りないの!?」と驚く前に、まずは原因をチェックしてみましょう。
多くの場合、カーテンの幅は“レールの長さ”ではなく“レール両端のランナー間”で測るべきところを、勘違いして外側の装飾部分まで含めてしまうのが原因です。
このちょっとした採寸ミスが、見た目以上に深刻な結果を招くことがあります。
また、ネット通販でサイズ確認が甘くなりがちなことも影響のひとつ。説明をよく読まずに「たぶんこれで大丈夫」と思って注文し、届いてから初めて「足りない！」と気づくパターンも多いです。
さらに、両開きカーテンなのに片側のサイズだけで発注してしまったり、既製品のサイズ展開に合わせて無理に選んだ結果、微妙なズレが生じてしまうケースも少なくありません。
そして意外に多いのが、フックの種類（Aフック・Bフック）を間違えて取り付けたために、丈だけでなく幅もおかしく見えるというミス。
こうした小さな積み重ねが、カーテン幅が10センチ足りないという状況を生んでしまうのです。
採寸・サイズ決め方の注意点とポイント
カーテンの採寸は、窓枠ではなくカーテンレール基準で行うのが基本です。
レールの取り付け位置によって見た目の印象が大きく変わるため、設置場所も考慮に入れて採寸することが重要です。
幅はランナーの端から端までを正確に測り、さらにゆとりを持たせるために1.05〜1.1倍で発注すると失敗が少ないです。ドレープ（ヒダ）のあるカーテンの場合、生地にある程度のゆとりを持たせることで、ボリューム感が生まれ、見た目もふんわりと美しくなります。
また、高さを測るときには、床からの距離や窓枠の位置もチェックして、バランスを取ることがポイントです。
自宅でできるカーテン幅不足の調整・対策
カーテンを買い替えなくてもOK！アジャスターフックやリッパー、ミシンを活用して幅を広げる方法をわかりやすく解説しています。
手軽な対処方法：アジャスターフックや追加レールの活用
市販のアジャスターフックを使えば、カーテンの位置をわずかに横へずらすことができます。
これにより、左右の隙間をバランスよく調整することができ、わざわざ買い直す必要もなくなります。
また、カーテンレールを延長することで、幅不足を補う方法も手軽です。市販のレール延長パーツは種類も豊富で、既存のレールに差し込むだけのものもあります。取り付けも比較的簡単なので、DIY初心者にもおすすめ。
工具が不要なタイプもあるため、賃貸物件でも安心して使える方法です。見た目を崩さないために、カーテンと同系色のフックやレールを選ぶのがコツです。
カーテン幅をほどく・リメイクする方法
縫製に慣れている人なら、カーテンの端をほどいて中に折り込まれた余分な布を広げることで、幅を広げられるケースがあります。
意外と縫い代部分には数センチの余白があることが多く、リッパーなどを使って丁寧に解けば再利用できます。
必要に応じて裏地や縫い目の補強も行うことで、見た目を損なわずに幅を拡張できます。生地に傷がつかないよう慎重に扱いましょう。
裾上げ・裾ほどきによるサイズ調整の手順
裾に余裕がある場合は、下の部分をほどいてそこから横幅にまわす、という大胆なリメイク方法も可能です。
たとえば丈を短くして余った生地をサイドに足すことで、見た目の違和感を抑えながら幅を増やすことができます。
幅に使える分は少ないですが、あと数センチの延長にはなることも。
ミシンが使えれば案外簡単ですし、手縫いでも対応可能です。作業前にアイロンで折り目を整えると、仕上がりがよりきれいになります。
リッパーを使った縫い目の解決策解説
リッパーは縫い目をキレイにほどく道具。これを使えば縫い込み部分を傷めずに広げることができます。
やり方は、カーテンの縁を丁寧にリッパーでほどき、アイロンで折り目を伸ばした後、必要に応じてミシンで縫い直すだけ。
手間はかかりますが、布の無駄がなくエコな方法としても注目されています。また、リメイクを通じて自分好みのカスタマイズができるという楽しさも魅力のひとつです。
ニトリで見つかる！カーテン幅が足りない時のアイテムとサービス
ニトリなら既製品の追加購入からオーダー、無料採寸まで対応。幅不足に役立つ便利な商品やサービスをまとめて紹介しています。
追加カーテンやカーテンレールの購入方法
ニトリでは、既製品カーテンの単品販売も充実しており、足りない分だけ買い足すことが可能です。特に片開き用や小窓用のカーテンも豊富にそろっているため、窓のサイズやスタイルに合わせた組み合わせがしやすいのが魅力です。
カラーやデザインのバリエーションも豊かで、今あるカーテンに合わせて自然になじむ商品を見つけやすい点も高ポイント。また、カーテンレールのパーツ売りもあり、横方向に延長するキットや、壁に取り付ける補助金具などもラインナップされています。
これらはDIY初心者にも扱いやすく、簡単に設置できる仕様になっています。
自宅で採寸してピッタリ合わせるのが不安な方は、後述の無料サービスもあわせて検討すると安心です。
オーダーカーテン・種類・高窓対応商品の特徴
ぴったりサイズが欲しいなら、ニトリのオーダーカーテンがおすすめ。
幅・丈ともに1センチ単位で指定可能で、遮光や防炎などの機能性も選べます。
断熱性やUVカット機能がついたモデルもあり、快適な室内環境を維持したい人にぴったり。オーダー品は生地やデザインも選べるため、部屋の雰囲気にマッチさせた自分だけのカーテンを作ることができます。高窓用や変形窓にも対応しているので、特殊な窓にも安心です。
さらに、窓の形状や用途に合わせて縫製スタイル（フラット・2倍ヒダなど）も選べるため、インテリア性と機能性を両立させることが可能です。
無料採寸やCM対応サービスの利用案内
「また失敗したらどうしよう」と不安な人には、ニトリの無料採寸サービスが強い味方。
店舗での簡易相談のほか、自宅への訪問採寸にも対応しており、専門のスタッフが正確に測ってくれるので安心です。
特にオーダーカーテンを考えている場合、こうしたプロのサポートは非常に心強いもの。また、測定後はそのまま注文までサポートしてもらえるため、初心者でもスムーズに進められます。さらに、カーテンのCM（カーテンマイスター）対応スタッフが相談に乗ってくれる店舗もあるので、機能や生地に関する細かな疑問もその場で解消できます。
相談の際は窓の写真やサイズメモを用意しておくと、より的確なアドバイスを受けられます。
インテリアの見た目を損なわずにカーテン幅を調節するコツ
幅の不足をおしゃれにカバーするアイデア集。タペストリーやレースカーテンの活用法、ヒダや照明とのバランスにも注目します。
タペストリー・ロールスクリーン・レースカーテンの追加で隙間対応
足りない部分には、タペストリーやロールスクリーン、別布のレースカーテンなどをサイドに追加するのも手。
おしゃれに見せつつ隙間をカバーできるので、インテリアとしても映えます。
タペストリーはデザイン性が高いため、壁面装飾としても活用でき、視線をそらす効果も抜群。
ロールスクリーンは窓全体にピッタリ合わせやすく、開閉もスムーズなので実用性も優れています。レースカーテンは透け感があるため、光を取り入れながら隙間を柔らかく隠すことが可能。
これらを単体で使うのではなく、複数を組み合わせることで、より洗練された印象に仕上がります。隙間を補うだけでなく、インテリアのアクセントとしても活躍してくれます。
ゆとり・ヒダの調整と中央部分の工夫
両開きカーテンであれば、真ん中部分の合わせを少し深めにすることで、端の隙間を分散させるテクニックも有効。
また、ヒダの調整によって横に広がりやすくする工夫もできます。
具体的には、ヒダをゆるくし、余裕を持たせることでカーテンが横にふんわりと広がりやすくなり、隙間が目立ちにくくなります。カーテンの取り付けフック位置を数センチ内側に調整するだけでも、見た目の印象が大きく変わることがあります。
特に布地が厚手の場合は、ヒダの動きに余裕を持たせることで自然な流れを演出でき、部屋全体の雰囲気もやわらかく仕上がります。
解決後の見た目・デザインへの注意点
調整後は見た目のバランスに気をつけましょう。
左右で長さやドレープ感に差があると不自然になるため、全体のシルエットを鏡でチェックしながら整えるのがコツです。照明との相性も意外と重要です。
特に夜間は照明の位置や明るさによって隙間が強調されやすくなるため、光の入り方や影の落ち方も意識して配置を考えると効果的です。
また、カーテンが複数のアイテムで構成されている場合、それぞれの色や素材感がチグハグにならないように、全体の統一感を大切にしましょう。
思い切ってクッションやラグなど、他のファブリックとトーンを合わせると、空間にまとまりが出ておすすめです。
まとめ
カーテンの幅が10センチ足りないという、ちょっとしたミスから始まるお悩み。
でも、この記事で紹介したように、買い替えなくても工夫しだいでいくらでも対応できるんです。
アジャスターフックやレールの延長で手軽にカバーしたり、縫い目をほどいてリメイクしたり、さらにはインテリアとしての工夫で隙間をごまかしたり。ニトリのようなサービスを活用すれば、プロの手も借りられます。
「たった10センチ」と軽く見るか、「10センチも！」と気になるかは人それぞれですが、生活空間の快適さを保つためには、見過ごせない大事なポイント。自分に合った方法を見つけて、納得のいく空間づくりを目指しましょう。
