Amazonで商品を注文したあと、「あっ、置き配の場所を変更したい!」と思ったことはありませんか?
あるいは、「そもそも置き配って何?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。便利そうに見えるけど、防犯面は大丈夫?再配達になったら面倒くさいし……と悩む人も多いはずです。
本記事では、Amazonの置き配に関する基礎知識から、注文後の変更の可否、置き配の解除方法や配送状況の確認まで、気になる疑問についてまとめました。
Amazonの置き配とは?
置き配の基本的な仕組みや、設定方法、利用時のメリット・デメリット、対象商品などを詳しく解説します。
置き配のメリットとデメリット
置き配は、不在時でも商品を玄関や宅配ボックス、ガスメーターボックス、自転車かご、車庫、建物内受付などの指定場所に届けてくれるAmazonの非対面配送サービスです。
受け取りのために自宅で待機する必要がなく、忙しい日常の中でもスムーズに荷物を受け取ることができます。配達員との接触が不要なため、感染症対策としても注目されました。
また、配送業者側にとっても再配達コストやCO2排出を抑えられるというメリットがあります。
一方で、盗難や雨風による商品の劣化、集合住宅における防犯リスクなどがデメリットとして挙げられます。オートロックのマンションでは置き配が制限される場合があり、また誤配や配達員が指示を見落とすケースもXなどで報告されています。
Amazonは状況に応じて補償(再送・返金)に対応していますが、必ず保証されるわけではないため、リスクと利便性のバランスを理解したうえでの利用が必要です。
Amazonの置き配の設定方法
Amazonのアカウントにログイン後、「アカウントサービス」→「アドレス帳」から配送先住所を編集します。
「置き配指定」の欄で、玄関、宅配ボックス、ガスメーターボックスなど6つの選択肢から希望の場所を指定できます。注文手続き時にも「配送指示」から変更可能です。
また、「配達メモ」に「インターホンを鳴らして手渡し希望」などの具体的な要望を記載することもできますが、配達員の判断や自動処理によって反映されない場合があります。
一度指定した置き配場所は次回以降の注文でも自動的に適用される仕組みです。
Amazon Key対応マンションでは、オートロックの解錠に対応した置き配サービスも利用できます。
頻繁に使われる配送業者
Amazonの配送には主に以下の業者が使われています。
- Amazon配送(デリバリープロバイダ)
- ヤマト運輸
- 日本郵便
Amazon自社配送は置き配との親和性が高く、注文時の設定が比較的確実に反映されやすい傾向にあります。
ヤマト運輸は2024年6月から「クロネコメンバーズ」向けに置き配対応を拡大しており、Amazon注文でも置き配が可能になっています。ただし、登録や事前設定が必要で、反映されない事例も報告されています。
日本郵便の場合、「指定場所配達に関する依頼書」提出や専用バッグ(OKIPPA)などの設置が必要で、未申請だと置き配不可になることがあります。
配送業者は利用者が選べないため、置き配の可否や設定方法が異なる点には注意が必要です。
置き配の対象商品は?
置き配はすべての商品に対応しているわけではありません。以下のような商品は対象外となる場合があります:
- 高額商品・貴重品
- 医薬品などの重要物
- 冷蔵・冷凍を必要とするクール便
- 大型商品の一部
- 着払い商品
マーケットプレイスの商品は、出品者や発送元によって置き配指定の可否が異なるため、商品ページや注文画面で「置き配指定可」の表示を確認しましょう。
なお、ポスト投函可能なメール便の商品は、置き配指定があっても投函が優先されることがあります。
注文後の変更について
注文後に置き配設定を変更できるのか、その可否や変更できる条件、確認方法についてわかりやすく説明します。
注文後に置き配設定ができる?
注文確定後の置き配設定変更は原則として困難です。Amazonでは、注文確定と同時に配送手配が始まるため、タイミングによっては変更できないケースがほとんどです。とはいえ、注文直後で「発送準備中」または「出荷手配中」のステータスであれば、「配送オプションの変更」から設定できる場合もあります。
また、ヤマト運輸が配送を担当している場合、クロネコメンバーズ経由で置き配設定を変更できることもあります。注文時に「Amazonでお届け」と表記されている場合は、比較的長く変更可能なことがあります。
注文後に変更できない理由
Amazonの高速配送システムでは、注文確定直後に倉庫からの出荷準備が始まるため、置き配指定や配達方法の変更はすぐに反映できません。
特にAmazon自社配送では、スピード優先で効率的なルートが組まれており、個別の配送指示の変更がシステム的に制限されているのが現状です。
変更ができる場合の条件
発送準備中または出荷手配中の段階であれば、注文履歴から「配送オプションの変更」ができることがあります。
ただし、変更可能なタイミングは非常に短く、状況によっては表示されない場合もあるため、こまめなチェックが重要です。
また、クロネコメンバーズなど外部サービス経由で一部変更が可能な場合もあります。
指定した位置の確認方法
注文後に置き配場所を確認したい場合は、「注文履歴」から該当注文を開き、「配送状況を確認」ページをチェックしましょう。置き配場所が表示されている場合があります。
表示されない場合は、注文確認メールや出荷完了メールに記載されている可能性もあります。それでも不明な場合は、Amazonカスタマーサービスへ問い合わせるのが確実です。
置き配の解除方法
置き配設定をやめたい時の解除手順や、一時的に手渡しへ変更する方法、設定できない場合の対処法を紹介します。
置き配解除の手順
「アカウントサービス」内の「アドレス帳」から該当住所を選択し、「置き配を利用しない」もしくは「手渡し希望」を設定します。この設定は次回以降の注文に自動的に反映されます。
また、注文時にも「配送指示」から「置き配しない」に設定することができます。複数の住所が登録されている場合は、それぞれの設定を確認しておくと安心です。
解除できない場合の対処法
一部の地域やAmazon自社配送エリアでは、置き配が初期設定となっていて変更できない場合があります。その場合は、「配達メモ」に「インターホンを鳴らしてください」「手渡し希望」などの要望を記載することで、対応される可能性があります。
ただし、配達員の判断やシステムによる自動処理により反映されないこともあるため、確実に避けたい場合はカスタマーサービスへの連絡が推奨されます。
一時的解除の方法
今回だけ置き配を避けたいという場合は、注文時の「配達メモ」欄に要望を記入しましょう。
例:「本日は在宅しているため、手渡し希望です」
このような記載により、配達員が対応してくれることもありますが、100%反映されるわけではありません。どうしても避けたい場合は、配送後にカスタマーサービスに問い合わせ、対応を依頼する方法もあります。
配送状況の確認方法
注文後の荷物の追跡方法や、置き配完了時の通知設定、配達員と連絡をとる方法まで詳しく解説します。
配送状況の追跡方法
Amazonの「注文履歴」から該当商品を選択し、「配送状況を確認」でリアルタイムの追跡が可能です。配送業者名、配達予定時間、現在地などが表示されるほか、Amazon自社配送では地図で配達車両の位置が確認できることもあります。
配送状況が「配達済み」になっているのに荷物が見つからない場合は、まず置き配の写真を確認し、それでも不明な場合はAmazonカスタマーサービスに連絡すると、再送や返金対応が受けられる可能性があります。
置き配の場合の通知設定
Amazonアプリの通知設定をONにしておくと、置き配完了時に「ここに置きました」という写真付きの通知が届きます(Amazon自社配送の場合)。
なお、宅配ボックスを利用した場合は写真が省略されることもありますが、「注文履歴」から配送詳細は確認可能です。
配達員との連絡方法
Amazon自社配送の場合、配達直前にSMSやアプリ通知が届き、そこから配達員とのチャットが可能になるケースがあります。「手渡し希望」や「インターホンを鳴らしてください」といった要望を伝えることができます。
ヤマト運輸や日本郵便の場合は、各社の専用アプリや再配達サービスを利用して連絡や再設定を行う必要があります。
まとめ
Amazonの置き配は、便利な反面「設定変更できない」「トラブルが起きるかも」といった不安もつきものです。注文後の設定変更は基本的にできないため、事前に置き配指定や配達メモの記入をしっかり行うことが大切。
もし解除したい場合や確認方法に不安があれば、アカウントの「アドレス帳」や「注文履歴」から簡単に操作できるので活用してみてください。
この記事を通して、あなたのAmazonライフがより快適でストレスのないものになれば幸いです。