通販での買い物が増えた今、「荷物を受け取れなかった…」という経験は誰しも一度はあるのではないでしょうか？そんなときに便利なのが“置き配”サービス。
中でも佐川急便を利用していて「置き配に変更したいけど、やり方がわからない」と悩む方も多いようです。
この記事では、佐川急便の置き配サービスについて、変更の手順やメリット、LINEを使った方法までを解説します。
置き配変更の必要性とメリット
荷物をスムーズに受け取るために注目されている「置き配」。ここではその基本情報と、佐川急便で置き配を選ぶメリット、変更したい理由について詳しく解説します。
置き配とは？基本情報の解説
置き配とは、配達員が荷物を玄関先や宅配ボックス、物置の中など、あらかじめ指定された場所に置いて帰る配送スタイルです。
直接手渡しで受け取る必要がないため、家にいない時間帯でも荷物を受け取れるのが最大の魅力。特に、仕事や育児、介護などで家を空けがちな人にとっては、時間に縛られずに荷物を受け取れる便利な方法として注目されています。
コロナ禍を機に対面接触を避けたいというニーズも高まり、現在では多くの配送業者がこのサービスを導入するようになりました。佐川急便もそのひとつです。
佐川急便の置き配サービスのメリット
佐川急便でも、地域によって異なりますが、一部エリアで置き配対応が可能となっています。
最大のメリットは、なんといっても受け取り時間を気にしなくて良いこと。配達時間に合わせて在宅しておく必要がなくなるため、再配達の手間も省けてとても便利です。
また、配達員側にとっても、再配達の件数が減ることで業務の効率が上がり、労働環境の改善にもつながるというメリットがあります。
さらに、宅配ボックスや玄関前など、柔軟な場所指定ができるため、自分の生活スタイルに合わせて受け取り方法をカスタマイズできるのも魅力です。
なぜ置き配に変更したいのか
近年、共働き世帯や一人暮らしの人が増える中で、「再配達の通知を見るたびにため息が出る」「受け取りのために生活のリズムを変えたくない」という声が多くなっています。とくに夜遅くに帰宅する人や、日中ほとんど外出している人にとって、配達時間の縛りは大きなストレスのもと。
置き配を利用すれば、配達予定時刻に合わせて行動する必要がなくなり、日々の暮らしの中で余計な気遣いを減らすことができます。また、家族が寝ている時間帯にインターホンが鳴るのを避けたいといった理由から置き配を希望するケースもあり、実生活に根差した需要が高まっています。
佐川急便の置き配やり方
実際に佐川急便で置き配を設定する方法をまとめました。オンライン申請の流れから、注意点やサイズ制限、配達員への伝え方までしっかり紹介します。
オンラインでの申し込み方法
佐川急便の置き配は、公式の「受取場所変更サービス」やLINEアプリから手軽に申し込めます。
まずは荷物に記載されている送り状番号を確認し、それをもとに佐川急便の専用ウェブサイトへアクセスします。サイト上では受け取り方法を「対面受け取り」から「置き配」「宅配ボックス」などに切り替えることができ、画面の案内に従って数クリックで完了。
操作は非常にシンプルで、特別なアカウント登録も必要ありません。
スマホからもアクセス可能なため、出先でも気軽に変更できるのが大きなメリットです。また、複数の荷物がある場合でも、それぞれ個別に設定できるのも便利なポイントです。
指定する必要な条件と注意点
置き配を希望する場合、まず重要なのは「安全に荷物を置けるスペースが確保されていること」です。
具体的には、玄関先、宅配ボックス、ガスメーター横などが一般的な候補ですが、雨風の影響を受けにくく、第三者の目に触れにくい場所を選ぶことが望ましいです。
また、敷地の形状や玄関前の段差など、配達員がスムーズに荷物を置けるかどうかも考慮する必要があります。なお、万が一荷物が盗難や破損の被害に遭った場合には、基本的に利用者側の責任となるケースが多いため、事前にリスクをしっかり理解しておきましょう。
ダンボールのサイズについて
置き配が可能な荷物にはサイズ制限があります。
基本的には、玄関前や宅配ボックスなど、指定した置き場所に収まる程度のサイズであることが条件です。たとえば、縦・横・高さの合計が100cm以内の荷物であれば問題なく対応してもらえるケースが多いですが、テレビや家具などの大型商品は対象外となることも。
また、精密機器や割れ物、温度管理が必要な商品なども、置き配に適さないことがあるため、配送前に出品元や配送業者に確認しておくのが安心です。
配達員への依頼方法
配達員が来訪した際に「今後は置き配でお願いします」と直接伝える方法もあります。
この方法はシンプルで即効性がありますが、地域によっては配達員の裁量で対応できる範囲が限られていることもあるため注意が必要です。また、配達員は毎回同じ人とは限らないため、口頭での依頼だけでは情報が引き継がれない可能性もあります。
そのため、なるべく公式の受取場所変更サービスやLINEの機能を通じて申し込みを行い、履歴に残る形でリクエストするのがおすすめです。そうすることで、万が一トラブルがあった際にも、履歴を確認することでスムーズな対応が期待できます。
置き配の変更手続き
置き配を利用するにはいくつかの手続きが必要です。事前に用意すべき情報や、LINEを使った便利な設定方法、宅配ボックスを使う場合のポイントを説明します。
事前に必要な登録情報
変更手続きには、「送り状番号」と「住所情報」が必要です。送り状番号は荷物に貼られた伝票や、通販サイトの注文確認ページ、または発送完了メールで確認できます。住所情報は間違いのないよう、建物名や部屋番号まで正確に入力することが重要です。
特にマンションなどでは、部屋番号の記載漏れがトラブルにつながることもあるため注意しましょう。
あらかじめこれらの情報を手元にメモしておくと、変更手続きがスムーズに進みます。また、会員登録が不要な場合も多いですが、MySAGAWAなどの会員サービスを利用すれば、配達状況の確認や変更がより簡単になり、複数荷物の管理にも便利です。
LINEを利用した変更方法
佐川急便の公式LINEアカウントと友だちになると、スマートフォンから手軽に受け取り方法を変更できます。
トーク内では、荷物の配達予定が近づくと「配達予定のお知らせ」が自動的に届き、その中に「受け取り場所の変更」ボタンが表示されます。
このボタンをタップするだけで、玄関前や宅配ボックスなど希望の受け取り方法に変更できます。手続きは直感的で、面倒な入力はほとんどなく、スマホ操作に慣れていない人でも使いやすい設計になっています。さらに、配達完了の通知も届くため、いつ荷物が置かれたかもすぐに確認できます。
宅配ボックスを使った受け取り
宅配ボックスが設置されている環境では、あらかじめその場所を指定しておくことで、置き配の成功率が格段に上がります。
マンションやアパートでは、共用の宅配ボックス番号を指定できることが多く、事前に管理人に確認しておくとより安心です。個人宅でも最近は市販の宅配ボックスが手に入りやすくなっており、玄関前に設置する家庭も増えています。宅配ボックスには鍵付きタイプもあり、盗難リスクを大きく下げることができます。
また、雨天でも荷物を濡らさずに受け取れるのも大きなメリットです。設置場所を伝える際は、具体的な位置や特徴（「玄関右側の白い箱」など）を明記すると配達員にもわかりやすく、スムーズに配達してもらえるでしょう。
困った時の対策
置き配ができない場合やトラブルが発生したときの対処法をご紹介します。再配達の依頼方法や、連絡先、万が一の補償などについても触れています。
置き配変更できない理由
一部の荷物（高額商品・要冷蔵・代引きなど）は、安全性や保管条件の観点から置き配に対応していません。
たとえば、貴金属や現金書留、チケットなどの貴重品は、紛失や盗難リスクが高いため対面での受け取りが基本とされています。また、クール便や冷凍・冷蔵商品は温度管理が必要なため、置き配には不向きです。代引き（代金引換）商品も、支払いが完了しない限り引き渡しできないため置き配は不可です。さらに、地域によっては、建物の構造や治安状況などを理由に、そもそも置き配自体を実施していないケースもあります。そのような場合には、無理に設定を進めず、ほかの受け取り方法や時間指定などの代替手段を選ぶのが安全です。
どうしても置き配にしたい場合は、近隣の宅配ボックス設置施設を利用するなど、柔軟な対応を検討しましょう。
再配達の依頼方法について
置き配ができなかった場合や、設定ミスで通常の対面配達になってしまったときは、再配達の手続きが必要です。
佐川急便では、公式サイトにある「再配達依頼サービス」や、公式LINEアカウントを通じて簡単に手続きが可能です。いずれの場合も、送り状番号と住所の入力が必要になります。
希望の配達日時や時間帯も細かく指定できるので、在宅のタイミングに合わせて設定することで、スムーズに受け取ることができます。
さらに、再配達時に置き配を希望する場合は、その際に受け取り方法を変更できることもあります。特に、スマホ操作に慣れている方はLINEからの手続きが便利です。
トラブル時の連絡先と対処法
万が一、荷物の紛失や破損といったトラブルが起こった場合は、速やかに佐川急便の営業所に連絡しましょう。
最寄りの営業所は、佐川急便の公式サイトで郵便番号や住所から検索できます。電話による問い合わせはもちろん、フォームを使ったWeb上での連絡も可能です。トラブルの状況（例：いつ届くはずだったか、置き場所の指定内容、破損状況など）を詳しく伝えると、対応がスムーズになります。
状況に応じては、配送保険の適用や補償の案内を受けられることもあります。問い合わせ前には、伝票番号や配達通知のスクリーンショットなどを手元に用意しておくと安心です。慌てず冷静に対応することが、問題解決の第一歩です。
まとめ
佐川急便の置き配サービスは、忙しい毎日を少しだけラクにしてくれる心強い味方です。
オンラインやLINEでの簡単な操作で申し込める上、再配達の手間を減らし、配達のストレスも軽減されます。
とはいえ、条件やエリアによっては利用できない場合もあるため、事前の確認や慎重な判断も大切です。安全な受け取り場所を確保し、ルールを守って利用すれば、より快適な宅配ライフが実現します。
