「サラダチキンを自宅で作りたいけど、パサパサになってしまう…」そんな経験はありませんか?
実は、ジップロックを使った湯煎調理なら、コンビニのサラダチキンよりもしっとり柔らかく作れます。
この記事では、失敗しないジップロックサラダチキンの作り方をご紹介します。
【重要な注意事項】
- 鶏肉は必ず中心温度75℃以上で1分間以上の加熱が必要です
- 温度計の使用を強く推奨します
- 免疫力が低下している方(高齢者、妊婦、乳幼児、持病のある方)は、特に十分な加熱を心がけてください
- 少しでも生焼けの疑いがある場合は、必ず追加加熱してください
なぜジップロックでサラダチキンを作るのか?
ジップロック(密閉袋)を使った調理法には、こんなメリットがあります:
- 真空調理で旨味を逃さない – 調味液と一緒に密閉することで、味が染み込みやすい
- 適切な温度管理がしやすい – 密閉状態で均一に熱が伝わる
- 洗い物が少ない – 鍋とジップロックだけで完結
- 衛生的 – 密閉状態で調理するため、外部からの汚染を防げる
ジップロックサラダチキンの材料
基本の材料(鶏むね肉1枚分)
- 鶏むね肉(皮なし) 1枚(250〜300g)
- 塩 小さじ3/4
- 砂糖 小さじ1と1/2
- 酒 大さじ2
- 鶏ガラスープの素 小さじ1
- オリーブオイル 小さじ2
- 黒こしょう 少々
必要な道具
- ジップロック(フリーザーバッグ)Mサイズ 1枚 – 必ず耐熱温度100℃以上のものを使用
- 料理用温度計 – 食中毒予防のため強く推奨
- フォーク
- 大きめの鍋(直径20cm以上、容量3L以上推奨)
- ストロー(空気を抜くため)
- 菜箸またはトング
- タイマー
【重要】食中毒を防ぐための基礎知識
調理を始める前に、必ず以下の食品衛生の基本を理解してください。
鶏肉の食中毒リスク
鶏肉にはカンピロバクターやサルモネラ菌などの食中毒菌が付着している可能性があります。
厚生労働省の加熱基準:
- 中心温度75℃で1分間以上の加熱
- または中心温度63℃で30分間以上の加熱
これにより、食中毒菌は死滅します。
調理時の衛生管理
- 鶏肉を触った手、まな板、包丁は必ず洗浄・消毒する
- 鶏肉の生肉に触れた器具で他の食材を扱わない
- 調理後は速やかに冷蔵庫で保存(10℃以下)
- 作った当日から3日以内に食べ切る
ジップロックを使ったサラダチキンの作り方【安全重視版】
なまっぽくならないように注意をしたジップロックサラダチキンの作り方です。
ステップ1:下準備(前日または6時間前)
まずは下準備です。
1-1. 手洗いと衛生管理
調理前に石鹸で手をしっかり洗います。まな板と包丁も清潔なものを準備してください。
1-2. 鶏むね肉の下処理
鶏むね肉を流水で軽く洗い、キッチンペーパーで水気を完全に拭き取ります。余分な脂肪や筋があれば包丁で取り除きます。
衛生上の注意:
- 鶏肉を洗った際の水しぶきが周囲に飛散しないよう注意
- 鶏肉を触った手で他の食材や調理器具を触らない
- 使用したまな板と包丁は調理後すぐに洗浄
1-3. 厚みを均一にする【重要】
鶏むね肉は厚い部分と薄い部分で火の通りが異なります。厚さを均一にすることで、加熱ムラを防ぎます。
- 特に厚い部分(2.5cm以上)は、包丁で観音開きにする
- 目安は全体が1.5〜2cm程度の厚さ
1-4. 穴を開ける
フォークで鶏肉の両面全体に穴を開けます。
- 調味料が浸透しやすくなる
- 加熱時間が短縮され、中心まで火が通りやすい
厚みのある部分は特に念入りに、全体で30〜40箇所は穴を開けましょう。
1-5. 調味液の準備
清潔な小さめのボウルで調味液を混ぜ合わせます:
塩 小さじ3/4
砂糖 小さじ1と1/2
酒 大さじ2
鶏ガラスープの素 小さじ1
オリーブオイル 小さじ2
黒こしょう 少々
スプーンでよく混ぜて、鶏ガラスープの素と砂糖を完全に溶かします。
1-6. ジップロックに入れる
耐熱温度100℃以上のジップロック(フリーザーバッグ)に鶏むね肉を入れ、調味液を全て注ぎます。袋の外側から軽く揉んで、肉全体に調味液をなじませましょう。
1-7. 真空状態にする
方法1:水没法(推奨)
- 大きめのボウルに水を張る
- ジップロックを水に沈める(チャックは開けたまま)
- 水圧で袋内の空気が押し出される
- 袋の口を水面ギリギリまで沈めたらチャックを閉じる
方法2:ストローで吸う
- チャックを8割ほど閉める
- 隙間にストローを差し込む
- 袋内の空気を吸い出す
- 素早くストローを抜いてチャックを閉じる
真空状態の確認:袋が肉にぴったり密着していればOK!
1-8. 冷蔵庫で寝かせる
10℃以下の冷蔵庫で最低6時間、できれば8〜12時間(一晩)寝かせます。
食中毒予防のポイント:
- 室温で放置しない(細菌が繁殖します)
- 必ず冷蔵庫で保存
ステップ2:湯煎調理(当日)【最重要工程】
いよいよ湯煎の段階です。
2-1. 室温に戻す
調理の40分〜1時間前に冷蔵庫から出し、室温に戻します。
なぜ室温に戻すのか:
- 冷たいまま湯煎すると、中心まで火が通りにくい
- 加熱ムラが生じ、生焼け部分ができるリスクがある
注意: 夏場や室温が25℃以上の場合は、30分程度で十分です。長時間室温に放置すると細菌が繁殖する恐れがあります。
2-2. お湯を沸かす
大きめの鍋(容量3L以上推奨)に、**たっぷりの水(3L以上)**を入れて、強火で沸騰させます。
水の量が重要な理由:
- 水が少ないと鶏肉を入れた時に温度が急激に下がる
- 温度が下がると中心まで十分に加熱されない恐れがある
- 3L以上あれば温度が安定しやすい
2-3. ジップロックを投入
お湯が**完全に沸騰(100℃)**したら、ジップロックごと鍋に入れます。
投入時のコツ:
- 袋の口を上にして、ゆっくり沈める
- 袋が浮く場合は、耐熱皿を重しにして完全に沈める
- 洗濯バサミや耐熱クリップで袋の口を鍋の縁に固定すると安定する
- 袋全体がお湯に完全に浸かっているか必ず確認
2-4. 【最重要】安全な加熱時間
ここが食中毒予防で最も重要な工程です。
加熱手順:
- 鶏肉を入れて再沸騰させる
- 鶏肉を入れると一時的に沸騰が止まります
- そのまま中火〜強火で加熱を続ける
- 再沸騰後、弱火〜中火で10分間加熱
- 再びふつふつと泡が出始めたらタイマースタート
- 10分間、必ず沸騰状態を維持
- 火が弱すぎると温度が下がるので注意
- 火を止めて蓋をする
- 10分経ったら火を完全に消す
- すぐに鍋に蓋をする
- 余熱で火を通す
| 鶏むね肉の重さ | 余熱時間 |
|---|---|
| 200〜250g | 40分 |
| 250〜280g | 50分 |
| 280〜320g | 60分 |
| 320g以上 | 70分 |
この加熱方法の科学的根拠:
- 沸騰状態(約95〜100℃)で10分加熱することで、外側は確実に75℃以上に
- その後の40〜70分の余熱(約70〜80℃)で、中心部も63℃以上を30分間維持
- これにより、厚生労働省の基準を満たす
絶対に守ってください:
- ❌ 途中で蓋を開けない(温度が下がります)
- ❌ 火を再点火しない(加熱しすぎると固くなります)
- ❌ 余熱時間を短縮しない(生焼けの危険があります)
- ✅ タイマーを使って正確に時間を計る
2-5. 【必須】中心温度の確認
余熱時間が終わったら、必ず中心温度を確認してください。
温度計を使う場合(強く推奨):
- 菜箸やトングで袋を取り出す(熱いので注意)
- 袋を開けて鶏肉を取り出す
- 料理用温度計を鶏肉の最も厚い部分に刺す
- 中心温度が75℃以上であることを確認
温度計がない場合:
- 最も厚い部分を包丁で切る
- 断面をよく観察する
- ✅ 全体が白く、肉汁が透明 → OK
- ❌ 中心がピンク色、肉汁が赤い → 追加加熱が必要
- ❌ 少しでも不安がある → 追加加熱
【重要】追加加熱の方法:
生焼けの疑いがある場合は、必ず以下の方法で追加加熱してください:
方法1:電子レンジ(推奨)
- 耐熱皿に乗せてラップをかける
- 600Wで30秒加熱
- 再度中心温度または断面を確認
- 必要に応じて30秒ずつ追加(最大2〜3回)
方法2:再加熱
- 再び沸騰したお湯に袋ごと入れる
- 弱火で5分加熱
- 火を止めて20分余熱
2-6. 冷ます
火が完全に通ったことを確認したら、袋から取り出して清潔な容器に移します。
衛生上の注意:
- 生肉を扱った器具は使わない
- 清潔な箸や手で扱う
粗熱が取れたら(触って温かい程度)、ラップで包み、速やかに冷蔵庫で冷やします(2時間以内)。
細菌繁殖を防ぐポイント:
- 室温で長時間放置しない
- 20℃〜50℃の温度帯を素早く通過させる
- 冷蔵庫で急冷する
2-7. スライスして完成!
よく切れる包丁で、5〜8mm厚にスライスします。
保存時の注意:
- スライス後は清潔な密閉容器に入れる
- 冷蔵庫(10℃以下)で保存
- 作った日を含めて3日以内に食べ切る
【重要】食中毒を防ぐためのチェックリスト
調理前に必ず確認しておきたいところです!
調理前
- ☐ 手を石鹸でしっかり洗った
- ☐ まな板、包丁は清潔である
- ☐ 鶏肉の消費期限を確認した
- ☐ 鶏肉の色、匂いに異常がない
- ☐ 料理用温度計を準備した(推奨)
調理中
- ☐ 鶏肉の厚みを1.5〜2cmに均一にした
- ☐ 水は3L以上使用した
- ☐ 再沸騰後、10分間加熱した
- ☐ 余熱時間を正確に計った(40〜70分)
- ☐ 中心温度75℃以上を確認した(または断面が完全に白い)
調理後
- ☐ 粗熱が取れたら速やかに冷蔵した
- ☐ 10℃以下の冷蔵庫で保存している
- ☐ 3日以内に食べ切る予定である
一つでもチェックできない項目があれば、食中毒のリスクが高まります。
Q&A
気になるところをチェック。
Q1. 温度計がないと作れませんか?
A. 温度計なしでも作れますが、安全性を確保するため温度計の使用を強く推奨します。
温度計がない場合は:
- 最も厚い部分を切って断面を必ず確認
- 少しでもピンク色が残っていたら追加加熱
- 不安な場合は電子レンジで30秒ずつ追加加熱
特に以下の方は温度計の使用を強く推奨:
- 高齢者
- 妊婦
- 乳幼児がいる家庭
- 免疫力が低下している方
Q2. 余熱時間を長くしすぎると危険ですか?
A. 余熱時間が長い分には食中毒リスクは増えません。むしろ、短すぎる方が危険です。
推奨時間より10〜20分長くても問題ありません。ただし、2時間以上放置すると、お湯が冷めすぎて細菌が繁殖する温度帯(20〜50℃)に長く留まる可能性があるため避けてください。
Q3. 作り置きは何日まで安全ですか?
A. 冷蔵庫(10℃以下)で保存し、作った日を含めて3日以内に食べ切ってください。
保存のポイント:
- 清潔な密閉容器に入れる
- 冷蔵庫の奥(温度が安定している場所)に保存
- ドアポケットは温度変化が大きいので避ける
- 食べる際は、匂いや色に異常がないか確認
4日目以降は食中毒のリスクが高まるため、絶対に食べないでください。
Q4. 冷凍保存はできますか?
A. はい、できます。
冷凍方法:
- しっかり火が通ったことを確認してから冷凍
- スライスしてから1枚ずつラップで包む
- 冷凍用保存袋に入れて空気を抜く
- 冷凍庫(-18℃以下)で約1ヶ月保存可能
解凍方法:
- 冷蔵庫でゆっくり解凍(6〜8時間)
- 電子レンジの解凍機能を使う
- 室温での解凍は絶対にしない(細菌が繁殖します)
解凍後の注意:
- 解凍後は当日中に食べ切る
- 再冷凍しない
Q5. 鶏肉が350g以上の大きめサイズの場合は?
A. 大きめの鶏肉は、2枚に分けて調理することを強く推奨します。
1枚で調理する場合は:
- 必ず観音開きにして厚さを1.5cm以下にする
- 再沸騰後の加熱時間を15分に延長
- 余熱時間を80分に延長
- 温度計で中心温度75℃以上を必ず確認
Q6. 夏場と冬場で注意点は変わりますか?
A. はい、室温によって注意点が異なります。
夏場(室温25℃以上):
- 室温に戻す時間を30分程度に短縮
- 調理後は速やかに冷蔵(1時間以内)
- 作り置きは2日以内が安全
冬場(室温15℃以下):
- 室温に戻す時間を1時間〜1時間30分に
- 余熱時間を10分延長すると安全
気をつけておきたいポイント
失敗しないためにも気にしておきたいポイントを紹介します。
対策1: 鶏肉は新鮮なものを選ぶ
- 消費期限まで余裕があるもの(2日以上)
- パックに肉汁が溜まっていないもの
- 色が均一でピンク色のもの
対策2: 調理器具の消毒
- まな板と包丁は熱湯消毒または漂白剤で消毒
- 鶏肉専用のまな板を用意すると安全
対策3: 二重袋にする
- ジップロックを2重にすると、破れるリスクを減らせる
- 万が一外側の袋が破れても、中身は安全
対策4: 作る量を調整
- 初めて作る場合は1枚だけにする
- 慣れてから大量調理に挑戦
ジップロックサラダチキンの作り方まとめ
ジップロックで作るサラダチキンは、正しい手順を守れば安全で美味しく作れます。
成功の3ポイント:
- 鶏肉の厚みを1.5〜2cmに均一にする
- 再沸騰後、弱火〜中火で10分加熱→火を止めて40〜70分余熱
- 中心温度75℃以上を確認(温度計推奨)または断面が完全に白いことを確認
食中毒予防で絶対守ること:
- 少しでも生焼けの疑いがあれば追加加熱
- 作った日から3日以内に食べ切る
- 調理前後の手洗い、器具の洗浄を徹底
温度計を使えば確実ですが、ない場合は最も厚い部分を切って断面をしっかり確認してください。高齢者、妊婦、乳幼児がいる家庭では特に注意が必要です。正しく作れば、コンビニより美味しくコスパ抜群のサラダチキンが完成します!
